糖尿病2型の確定的な原因ははっきりしていませんが、遺伝的原因と生活習慣的原因が影響し合って発病する場合が多いということは間違いないと見られています。
糖尿病2型の直接的な原因は、インスリンの出る量が少なくなること、インスリンの働きが悪くなることです。インスリン分泌不全またはインスリン抵抗性(作用の悪さ)の増加のどちらか、あるいは両方によって、細胞へのブドウ糖の取り込みが不十分になり、血液中にブドウ糖が過剰となる(高血糖)ことです。ただし、インスリン分泌は1型糖尿病ほど絶対的に不足するのではなく、インスリンの働きによって相対的に決まります。
このような状態に至るのに、遺伝的原因や生活習慣的原因が考えられているのです。
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糖尿病2型を惹き起す生活習慣的原因を要約すれば、「生活の乱れ」ということになります。生活の乱れには、食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足、過度のストレスなどが挙げられます。こうした生活の乱れの結果肥満となり、それが明らかに糖尿病2型と結びついていると考えられるケースは非常に多いものです。
炭水化物が主体のご飯、パン、麺類、あるいは砂糖が多く含まれている菓子や飲料を摂りすぎると、血糖値が一気に上昇し、それをコントロールするインスリンが通常よりも多く必要となります。その状態が続くと、血液中には常に一定量以上のインスリンが流れ、やがてインスリンが流れているのにも関わらず、 糖を分解することができなくなります。これをインスリン抵抗性といいます。血液にあふれた糖が、尿に混じって出てくるのはこのためです。
このような原因が考えられる糖尿病2型ですが、我々日本人は欧米人に比べて肥満が少なくインスリン抵抗性が認められにくいことが知られていますが、その割には日本人は糖尿病になりやすいようです。
日本人はインスリン抵抗性が軽度である代わりに、 ランゲルハンス島からのインスリン分泌が減少しやすいことが関係しているといえます。
日本人と欧米人とでは原因や経過などに違いがあるという説もあります。かつては低カロリーの食事が伝統だった日本人が、戦後急速に欧米的な食生活を取り入れることによって糖尿病2型が増加したという根強い考えもあるのです。また一見糖尿病とは関係なさそうですが、喫煙を糖尿病2型の原因の一つに挙げる説もあります。
さらに、炎症や小胞体ストレスといったものを原因とする考え方もあります。いずれにしても特に糖尿病2型の患者が家族の中にいる人は、早いうちから生活習慣的原因となりえる要素を遠ざけておくに越したことはありません。