糖尿病治療は、食事と運動療法が基本となりますが、血糖値の管理は易しくなく、初期の段階を過ぎてしまうと薬物によるコントロールが必要になります。
もちろん、薬物療法に入ったからといっても、食事と運動により管理をおそろかにはできません。糖尿病の先にある恐ろしい合併症を回避するためには、この2つは欠かせないものです。
高い血糖値が続くと、糖尿病の三大合併症である神経障害、網膜症、腎症の危険が近づいてきます。最悪の場合、下肢切断、失明、人工透析などに進み、生活への大きな支障となります。
血糖値管理の薬は4種類の飲み薬とインスリン注射があります。作用する場所や特徴が異なるので、患者の進行度などによって使い分けられます。
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チアゾリジン誘導体
(薬剤名:アクトス)
インスリンは分泌しているのに、抵抗性が強いために、働きが鈍いのを改善する。適した患者は太り気味で、適さない患者は肝機能障害がある場合。副作用及び注意点は肝機能障害やむくみなど
2.ビグアナイド薬(BG)
(薬品名:グリコラン、ジベトスB)
肝臓で糖を作り出す働きと消化管からの吸収を抑え、血糖値を下げる。適した患者はやや肥満、初期で軽症。適さない患者は肝臓・腎臓、肺の機能に障害がある場合。副作用及び注意点は消化器異常、乳酸アシドーシスなど。
スルホニル尿素薬(SU剤)
(薬品名:オイルグルコン、グリミクロン、アマニールなど)
食事、運動療法で血糖コントロールが不十分な場合、膵臓に作用してインスリン分泌を促す。適した患者は空腹時血糖値が高い、適さない患者はインスリンがまったく出ていない場合。副作用及び注意点は低血糖など。
αーグルコシダーゼ阻害薬(ベイスン、グルコバイなど)
小腸粘膜に作用し、糖の消化を抑制し吸収を遅らせる。食後の血糖値を抑える。適した患者は初期、軽症、食後血糖値だけが高い場合。適さない患者は胃腸に大きな問題がある場合。副作用及び注意点は消化器異常(おなら、下痢、便秘など)
2型糖尿病の場合、飲み薬で血糖値がコントロールできなくなったら、インスリン注射にうつる場合が多いですが、一生注射が手放せないというのではなく、インスリン注射で膵臓機能を休めることで、再びある程度のインスリン分泌ができるようになり、注射から離れて飲み薬になることも多いです。
また、患者の年齢、職業、生活スタイルを考えて、医師は薬剤の種類、量を決めるので、できる限り内分泌科など糖尿病専門医にかかることが望ましいといえます。
糖尿病治療には、血糖値管理薬だけでなく、多くの場合高血圧や高脂血症に対する薬が使われます。糖尿病の合併症には、心筋梗塞や脳卒中など、即座に命に関わる病気も控えています。
糖尿病の心筋梗塞危険度は、一度、心筋梗塞を起こした患者の再発率とほぼ同じです。コレステロール値も通常なら240程度までが許容範囲ですが、糖尿病患者では200以下が目標になっています。